Food, place and memory
一皿から、
土地の記憶を読む。
料理は、気候や交易、宗教、移住、保存の知恵が重なってできています。 名前やレシピの先にある「なぜ、この土地で生まれたのか」をたどります。
Latest story
新しい読みもの
18 stories

Story archive
記事を探す
全18件





キニラウの魚は白い。でも、火は通っていない
酢や柑橘で魚が白くなるキニラウ。その変化は加熱ではなく、酸によるタンパク質の変性だ。ビサヤとミンダナオの食べ方、各地の酢、タボン・タボンの記憶から、冷蔵以前の魚料理をたどる。
執筆日:

バクラヴァは、なぜあれほど薄い生地を重ねるのか
破れそうな生地を幾層も重ねるバクラヴァ。その手間は、巨大な宮廷厨房の分業、ラマダーンの儀礼、都市の菓子店へ続く職人教育によって受け継がれた。蜜の正体と生地の役割をたどり、家庭向けの再現法も考える。
執筆日:

「フムス」は料理名より先に豆の名だった話
ひよこ豆、タヒニ、レモン、にんにく。材料の短いフムスは、わずかな配合差に土地の輪郭を映す。中世の類似料理から近代の料理書、帰属をめぐる議論まで、一皿が国境からはみ出す過程をたどる。
執筆日:

鍋底の焦げを、いちばん先に取り分ける理由
米をいったんゆで、湯を切り、もう一度鍋で蒸す。イランの炊飯がつくるのは、ほどける米粒と、限られた鍋底から切り分けるタフディーグだ。焦がすことと、香ばしい層を設計することの境目をたどる。
執筆日:

パエリアをたどったら、バレンシアの水路に着いた
海鮮の印象が強いパエリアを、バレンシアの湿地を水田へ変えた灌漑、米の品種、浅く広い鍋から読み直す。家庭向けの3人分レシピ付き。バレンシア風では鶏肉、豆、トマトを用い、米を薄く広げて炊き上げる。
執筆日:

グヤーシュの鍋は、いつから赤くなったのだろう
牧畜民の鍋は、初めから赤かったわけではない。18世紀末の記録をたどると、パプリカ入りの肉料理、野外の煮炊き、国家の象徴化が別々の速度で重なり、現在のグヤーシュが形づくられた過程が見えてくる。
執筆日:

海から遠いポルトガルの食卓へ、塩鱈はどう届いたか
北大西洋で獲れる鱈が、なぜ遠く離れたポルトガルの日々の食卓へ根づいたのか。遠洋漁業の航海暦、塩蔵乾燥、カトリックの節制日、国家による漁業再編をたどる。
執筆日:

ミャンマーでは、茶葉を噛みながら話をする
飲み物になるはずの茶葉を発酵させ、皿の上で分け合うラペット。山地と平地を結ぶ交易、婚礼や弔いの作法をたどると、茶葉が人の集まる席を整えてきた姿が見えてくる。
執筆日:
Editorial lenses
三つの視点で読み解く
土地と気候
穀物、香辛料、発酵、乾燥。土地の条件が味をどう形づくったかを読みます。
人の移動
交易、移住、国境の変化を通して、一皿に重なった文化をたどります。
暮らしの知恵
保存方法、祝いの日、日々の台所から、料理が受け継がれた理由を探ります。