Category

東南アジアの食文化

東南アジアの食文化の記事一覧。料理を入口に、土地の気候、交易、保存技術、人の移動を資料からたどります。

17件の記事

このテーマの記事

食

バゴオンとパティスの分かれ道、島を渡る発酵の途中

バゴオンと魚醤パティスを分けるのは、待つ日数だけではない。液体を取り出す工程と、発酵途中の魚を島から島へ運んだ記録から、地域の味を仕上げる仕事をたどる。

執筆日:

画像の採用保留。Commonsのカテゴリで候補名を確認したが、APIへ到達できず、作者・ライセンス・画像内容を確認できなかった。公開用代替テキストは未作成。

カオチェーの香り水を澄ませる手仕事と食べ方

米を浮かべる水に、花や調理用ろうそくで香りを移す。タイのカオチェーは、その水を澄ませるために米を仕込み、おかずを別に食べる。モンの新年の供物から宮廷へ伝わった背景と、一膳を支える手仕事をたどる。

執筆日:

グラ・ムラカ(初稿では画像本体とCommons APIを取得できず、画像内容・公開用ライセンスは未確認)

グラ・ムラカ、筒形の砂糖と煙の香りの出どころ

筒形は型の跡。では、煙を思わせる香りはどこから来るのか。グラ・ムラカの樹液を煮詰める工程から、港町の名前と菓子メーカーの生産事情へ。形で分かること、表示で確かめたいことを整理する。

執筆日:

祝いの料理トゥンペン

トゥンペンの山には、祈りの読み替えが重なっている

トゥンペンの米の山は、資料によって来歴の出発点が違う。ジャワの信仰、イスラーム化、黄色い米飯との関係を読み合わせると、形を受け継ぎながら祈りの意味を変えてきた祝い料理が見えてくる。

執筆日:

食

「コピ・シー・コソン」までが、一杯の注文

砂糖を抜いても、乳は残る。「コピ・シー・コソン」という注文から、短い言葉で好みを伝える仕組みと、海南系移民の商い、多民族が集まったコーヒーショップの歴史をたどる。

執筆日:

市場の台を囲み、複数の人が細長い葉を編んでクトゥパの袋を作っている様子。

米を菱形へ変える、クトゥパの編み籠の仕事

若いヤシの葉を編み、米を半分だけ詰めて煮るクトゥパ。水を通す編み目が米の膨張を受け止め、祝いの形を作る仕組みと、葉包みでも日持ちには限界がある理由をたどる。

執筆日:

バンコクのソムタム屋台のカートに置かれた容器の中に、プラーラーの魚と褐色の発酵液が入っている。

魚の姿を残したまま、プラーラーはなぜ一さじに溶けるのか

雨季の水田魚、乾季の塩、稲から出る米ぬか。それらを甕に集めるプラーラーは、季節の漁獲を保存するだけでなく、魚の身と発酵液を料理全体へ行き渡らせる調味料になった。

執筆日:

編み目のある蓋付きの籠に盛られた白いもち米。

蓋をするのに、カオニャオの籠はなぜ密閉しないのか

ラオスのもち米カオニャオは、水で炊かず、円錐形の籠で蒸し、編み籠に移して手で食べる。二つの籠が担う水分調整を、雨養稲作と指先に合わせたおかずから読み解く。

執筆日:

カンボジアで、女性が魚のペーストを作っている様子。

トンレサップ湖が縮む季節、プラホックの甕が満ちる

乾季のトンレサップ湖では、狭まる水域に魚が集まり、加工の仕事が一斉に始まる。小魚を塩と時間に預け、一年の食卓へ運ぶプラホックの仕組みをたどる。

執筆日:

細かく切った魚を和えたキニラウを皿に盛った写真

キニラウの魚は白い。でも、火は通っていない

酢や柑橘で魚が白くなるキニラウ。その変化は加熱ではなく、酸によるタンパク質の変性だ。ビサヤとミンダナオの食べ方、各地の酢、タボン・タボンの記憶から、冷蔵以前の魚料理をたどる。

執筆日:

複数の具材を盛り合わせた発酵茶葉サラダを上から写した写真

ミャンマーでは、茶葉を噛みながら話をする

飲み物になるはずの茶葉を発酵させ、皿の上で分け合うラペット。山地と平地を結ぶ交易、婚礼や弔いの作法をたどると、茶葉が人の集まる席を整えてきた姿が見えてくる。

執筆日:

白い器に褐色の汁と太い麺が盛られ、表面に細切りの野菜と緑の香草が添えられたペナンのアサム・ラクサ。

ラクサを頼むと、白い汁と褐色の汁が出てくる

ココナツミルクのまろやかなラクサと、魚とタマリンドが香る酸っぱいラクサ。同じ名前を持つ二つの汁を、プラナカンの移動と港町の地理からたどる。違いは正解の分裂ではなく、各地の台所が手に入る材料を選び直した跡だった。

執筆日:

皿の上に、揚げて表面に焼き色がついた薄いテンペが複数重ねて盛られている。

テンペの大豆を白い板へ縫い合わせるものの正体

ばらばらの大豆を結ぶ白いものは、粘りではなくカビの菌糸。ジャワの記録、葉包みの技術、発酵に必要な空気から、テンペの形を読み直す。バナナの葉は菌そのものではなく、発酵の場を整える包みだった。

執筆日:

フーコック島の魚醤工場で、赤く塗られ太い縄で締められた大型の発酵樽が通路の両側に並んでいる

ヌクマムの一滴は、なぜ船の上から始まるのか

魚と塩だけなのに、ヌクマムの味はどこでも同じにならない。フーコック島の木樽、内臓酵素と耐塩性微生物、船上での塩漬け、港から外へ運ばれる産地名をたどる。

執筆日:

香草、野菜、肉を挟んだベトナムのバインミー

植民地のパンは、ベトナムの昼ごはんになった

フランス由来のパンに、なます、香草、肉、魚醤。バインミーは異文化の足し算ではなく、持ち込まれたパンをベトナムの日常食へ作り替えた物語です。

執筆日:

大きな鍋で煮込まれている牛肉のルンダン

ルンダンの鍋は、旅立つ人をどう見送ってきたのか

ルンダンは、カレーの汁を減らした料理ではありません。水分がなくなるまで鍋と向き合う時間に、保存の知恵とミナンカバウの社会が映っています。

執筆日:

皿に盛られたフィリピンの豚肉のアドボ

アドボに「正解の味」がないのは、なぜなのか

アドボは一つの決まったレシピではありません。酢で煮る知恵に、スペイン語の名前や醤油などが重なり、家庭の数だけ味が生まれました。

執筆日: